- 日清のどん兵衛「M-1 どんどんずどどん 篇」の30秒CMが放送開始。
- CMにはお笑いコンビの空気階段と鈴木もぐらが出演。
- 企画意図はM-1グランプリというイベントに合わせておバカなリズムとダンスでサンデーナイトにバカテンポを届ける。
- ストーリーはないが、M-1グランプリ終盤で漫才師を応援する意味と視聴者の緊張をほぐす役割がある。
- 撮影の際、もぐらさんが汗をかかないように冷房が効いてスタッフがスタジオを出るくらい寒かった。
「M-1 どんどんずどどん 篇」
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M-1グランプリという、日本最大級のお笑いの祭典。ならば、そこで流すCMは、おバカなダンスとおバカなリズムで、サンデーナイトにバカテンポを届ける、という方向がよいだろうと、至極自然な流れで、まれに見るスピード感で企画は決まっていきました。社内の一部からは「チキンラーメンのCMと酷似しているのでは ? 」と重箱の隅を突くような意見も噴出し、どんなものにもケチをつけてやろうという時流に、世知辛さを感じる瞬間もありました。様々な意見に耳を傾けるのも大事ですが、一番大事なのは自分の声を聞くこと。心が折れそうになる日でも、私はそうあり続けたい。そんなことを思いながら頬をつたう涙を乱暴に拭って、私は飲めないお酒を少し飲んだ。
日清のどん兵衛「M-1 どんどんずどどん 篇」 30秒 放送開始日 2024.12.22~ 放送地区 全国 出演 空気階段 鈴木もぐら 企画意図 M-1グランプリという、日本最大級のお笑いの祭典。ならば、そこで流すCMは、おバカなダンスとおバカなリズムで、サンデーナイトにバカテンポを届ける、という方向がよいだろうと、至極自然な流れで、まれに見るスピード感で企画は決まっていきました。社内の一部からは「チキンラーメンのCMと酷似しているのでは ? 」と重箱の隅を突くような意見も噴出し、どんなものにもケチをつけてやろうという時流に、世知辛さを感じる瞬間もありました。様々な意見に耳を傾けるのも大事ですが、一番大事なのは自分の声を聞くこと。心が折れそうになる日でも、私はそうあり続けたい。そんなことを思いながら頬をつたう涙を乱暴に拭って、私は飲めないお酒を少し飲んだ。 ストーリー 「どんどんずどどん」のリズムに乗せて、空気階段の鈴木もぐらさんがダンスを踊ります。ここまで書いて、私の筆は止まりました。そう、このCMにはストーリーと呼べるストーリーがありません。しかし、もっと視点を広げてみましょう。M-1グランプリという大会の終盤。漫才師は死力を尽くし、「誰が王者になるんだろう」と視聴者が手に汗握るタイミングで、このCMを流すということ。それは漫才師を応援するという意味もあれば、視聴者の方の緊張をほぐすという意味もあるのです。そう、M-1という大きなストーリーの中に、このCMは確かに存在しています。これで答えになっていますでしょうか ? 撮影こぼれ話 撮影の際、もぐらさんには何度もこのダンスをやってもらわなければなりませんでした。もぐらさんが汗をかかないように、ということでスタジオには季節外れの冷房が。体を動かさずモニターを見ているスタッフにとってはその冷房がかなり効いてしまい、「外の方が暖かい」とみんなスタジオを出てしまう始末。せめて僕だけでも、もぐらさんのダンスを全て見届けてやるぞ !そう意気込んだあたりで、記憶は途切れてしまいました。その後ダンスシーンを撮影した記憶はなく、その次の記憶は、もぐらさんがどん兵衛をおいしそうに食べているシーンでした。あんなにおいしそうに、熱々のどん兵衛を食べるなんて・・・。あれ、もしかして、もぐらさんも寒かったんじゃないか・・・ ?だとしたら、あの冷房は誰を幸せにしたんだ・・・ ?一つ言えることは、どんなアレンジより、どん兵衛をおいしく食べる方法。それが「季節外れの冷房」だということです。
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このCMの撮影裏話やストーリーの解説が面白かったです!特に、もぐらさんがダンスを何度もやり直すエピソードや、スタジオの冷房が効きすぎてスタッフが外に出てしまうという逸話は笑えました。CMの背景や企画意図を知ることで、より楽しめるポイントが見えてきました。