- 井村屋株式会社がアップサイクルセンターを設立し、2025年2月に竣工する。
- アップサイクルセンターは食品ロスを原料化し、廃棄物のゼロエミッションを目指す。
- センター内にはパウダー化機能、生産・加工機能、冷凍機能、包装機能が備えられる。
- 井村屋津工場やあのつFACTORYからの食品ロスを活用する。
- 第1フェーズでは生おからやあずき皮を活用し、廃棄物削減目標を設定。
- 第2フェーズではさらなるアップサイクル活動を進める計画。
「アップサイクルセンター」設立のお知らせ
食品ロスを原料に!さらに環境貢献に向け 「アップサイクルセンター」設立 井村屋株式会社(本社:三重県津市高茶屋七丁目1番1号 社長:岩本 康)は自社内の製造過程で発生する食品ロスを原料化し商品加工する「アップサイクルセンター」を設立し、2025年2月に竣工することになりました。 アップサイクルした原料を使用することにより廃棄物のゼロエミッション(廃棄物の排出をゼロにする)を達成するとともに、廃棄処分時に発生していたCO₂を削減することで環境負荷低減を図ってまいります。 1. アップサイクルセンター概要 (1)基本コンセプト 食品製造企業として食品ロス削減は社会的使命でありSDGsの潮流に沿うものです。 アップサイクルセンターを環境負荷低減活動のベース基地として一貫した生産ラインを確立することにより、自社の食品ロスを有効に活用いたします。 (2)場所 井村屋株式会社 津工場内 (住所 三重県津市高茶屋七丁目1番1号) (3)敷地面積 2階建て 延べ面積748m² 建屋は新設ではなく冷凍和菓子を製造していた既設建屋を利用します。 (4)生産機能 パウダー化機能 食品ロスとして発生するものを乾燥・粉砕し粉末化します。 生産・加工機能/冷凍機能 商品化にむけた生産・加工工程を設けます。常温商品・冷凍食品に対応できる設備を配置します。 包装機能 包装ラインを設けることにより、アップサイクル商品の一貫した生産ラインが完成します。 (5)使用する食品ロス 井村屋津工場では菓子・食品・冷菓・点心デリ商品の各商品、近接のあのつFACTORYにおいては賞味期限の長いロングライフ豆腐商品などを生産しております。発生している食品ロスは部分的にアップサイクルしているものの、多くはメタン発酵や飼料化しています。とうふ製造の副産物「生おから」・あずきあん製造にて発生する「あずき皮」・カステラ製造時に発生する「カステラ切れ端」を、上記の機能を使用しながらアップサイクルしてまいります。 第1フェーズ(2024年~2025年) 生おから及びあずき皮をパウダー化し自社製品への活用(新製品も含む) カステラ切れ端に付加価値を加えて商品化 ➡2025年度廃棄物削減目標:2023年度比57%削減 第2フェーズ(2026年~2028年) 排出される廃棄物のアップサイクルと同時に排出廃棄物ゼロ化に向けて生産ロス削減及び原料・製品廃棄物の減量化を促進。 【原料として使用する食品ロス】 2. 竣工日 2025年2月竣工 テスト稼働 同 3月本稼働予定 3. 設備投資額 約180百万円 4. 当社アップサイクルの動きについて 井村屋株式会社では年間約3,700t(2023年度年間実績)の食品ロスがあり、製造の副産物として発生する生おから・あずき皮・カステラの切れ端の3品で約5割のウェイトを占めています。 特に豆腐の製造過程で発生する生おからは、品質維持が難しく多様な事業展開を進めている当グループだからこそ、冷凍技術を転用し、2022年からの冷凍おから「井村屋 雪花菜(きらず)」の販売につなげております。 今後も資源循環を推し進め、当グループのパーパスである「おいしい!の笑顔をつくる」に邁進してまいります。
全文表示
ソース:https://www.imuraya.co.jp/news/2024/details422/
井村屋あずきバーの動画をもっと見る