「無添加の新メニュー登場!無添くら寿司がさらに進化」

  • 20代〜60代の男女474人を対象に回転寿司に関する調査を実施
  • 半数以上がリアル回転寿司を好む理由は「好きなネタ以外のお寿司に出会える」など
  • 20代で回転レーンにお寿司が流れる回転寿司を利用したいとする割合が高い
  • 20代男性がリアル回転寿司を利用したいとする割合が最も高かった

2人に1人以上が「リアル回転寿司」を希望 消費リードの20代は約7割も 20代「エンタメ」、30・40代&50・60代女性「出会い」、50・60代男性「時短」など 世代・性別により回転寿司へのニーズの違いも明確に 「回転寿司に関する調査」

2024.06.03 2人に1人以上が「リアル回転寿司」を希望 消費リードの20代は約7割も 20代「エンタメ」、30・40代&50・60代女性「出会い」、50・60代男性「時短」など 世代・性別により回転寿司へのニーズの違いも明確に 「回転寿司に関する調査」 2人に1人以上が「リアル回転寿司」を希望 消費リードの20代は約7割も 20代「エンタメ」、30・40代&50・60代女性「出会い」、50・60代男性「時短」など 世代・性別により回転寿司へのニーズの違いも明確に 「回転寿司に関する調査」  回転寿司チェーン「くら寿司」を運営するくら寿司株式会社(代表取締役社長:田中邦彦、所在地:大阪府堺市)は、20代〜60代の男女474人を対象に回転寿司に関する調査を行いました。その結果、半数以上がお寿司が回らない回転寿司より、お寿司が回転レーンに乗って回るリアル回転寿司を選択し、その理由として「回ることで好きなネタ以外のお寿司にも出会える」「お寿司が回っていると楽しい」など、お寿司が回ることが食の楽しさにつながり、多くの人に求められていることが分かりました。また、調査結果について、脳神経内科医師の内野勝行さんに解説をいただきました。 20代〜60代男女に聞く、回転寿司調査 ■利用したい回転寿司のお店は「回転レーンで流れる」リアル回転寿司の店が半数超 全国の20代〜60代の男女474人を対象に、回転寿司に関する調査を行いました。 回転寿司のお店には、お寿司などが回転レーンに乗って流れているお店と、流れていないタイプのお店があります。 利用したい回転寿司のお店のタイプを聞くと、半数以上の52.7%が「回転レーンに流れているお寿司を取って食べることも、タッチパネルなどから注文もできるお店」、つまりリアル回転寿司を選んでいます。 回転レーンにお寿司が流れている回転寿司を選んだ人は、年代別では20代(65.4%)が多く、60代(43.8%)が少なくなっています。性年代別に見ると、20代男性(76.2%)が最も多く、20代女性(53.8%)と20ポイント以上の差があります[図1]。 [図1]利用したい回転寿司のお店のタイプ Q.あなたが利用したいと思う回転寿司の回転レーンのタイプは?(単一回答)  対象:全員(n=474) 男性 20代(n=42) 男性 30代(n=39) 男性 40代(n=53) 男性 50代(n=53) 男性 60代(n=47) 女性 20代(n=39) 女性 30代(n=41) 女性 40代(n=55) 女性 50代(n=56) 女性 60代(n=49) 脳神経内科医師の内野先生の解説 幸福感を得る条件は「良いストレス」がかかっていること 回転寿司店の回転レーンで期待しながら待つ「良いストレス」で、ドーパミンが開放されやすく  あなたが利用したいと思う回転寿司チェーンは?という設問に対し、約53%が「回転レーンにお寿司を流す回転寿司店に行きたい」と回答しています。次項にある、お寿司が回っている回転寿司を選ぶ理由の2位は「お寿司が回っていると楽しいから」で27.6%でした。回転レーンのある回転寿司が好まれる理由は、幸福感という報酬を比較的手軽に、かつ安価で得ることができるからだと言えます。 人間の脳がよく働くのは、好きなものを待ちながら「自分はきっと満足するだろう」と期待している時と、大きな目的に対して頑張っている時です。人間はすぐに満たされる欲望に対してはあまり興味を持ちません。回転寿司では多くの人たちが、幸福という報酬を期待しながら回転レーンを眺めています。全てを確実に取れるという状況ではなく、「回転レーンから流れてくる時間を待たねばならない」「ほしいものが簡単に見つからない」「他の誰かに取られるかもしれない」という、ある程度じらされる状況下において、良いストレスがかかります。期待通りに自分のもとに来て、お皿を取る。すると報酬系ホルモンと呼ばれるドーパミンが開放され、幸せな気分になれるのです。そのため、「注文したものが確実に届く」と期待して待つよりも、ある程度のストレスを感じながら待った後に報酬を得たほうが、幸福度が高くなります。 ■回転レーンで流れる回転寿司店を利用したい理由 若い世代は食のエンタメ性、熟年世代は新たな出会い  回転レーンでお寿司が流れる「リアル回転寿司」のお店を利用したいと答えた250人にその理由を聞くと、「自分が好きなネタ以外のお寿司にも出会えるから」(44.8%)、「お寿司が回っていると楽しいから」(27.6%)、 「回転レーンから選び取るのが楽しいから」(25.6%)など「出会い」や「楽しさ」を表す回答が上位にランクインしています[図2-1]。 [図2-1]回転レーンでお寿司が流れる回転寿司のお店を利用したい理由 Q.回転レーンでお寿司が流れている回転寿司店を選んだ理由は?(複数回答) 対象:図1で「回転レーンでお寿司が流れる回転寿司のお店を利用したい」と答えた人(n=250)  リアル回転寿司のお店を利用したい理由の上位10項目について、[図2-1]では性別、[図2-2]では性年代別について詳しく数値をまとめました。1位「自分が好きなネタ以外のお寿司にも出会えるから」は男性(37.7%)より女性(52.5%)の割合が高く、年代別では40代(55.9%)がトップでした。2位「お寿司が回っていると楽しい」は男女差はほとんどなく、20代(37.7%)・30代(33.3%)と若い層が高いという結果に。3位「回転レーンから選び取るのが楽しい」も20代(34.0%)が高くなっています。4位「回っているお寿司を取ると短時間で食事を済ませられる」は女性(19.2%)より男性(25.4%)が高く、年代別では最高の60代(33.3%)と最少の20代(17.0%)で約2倍の差があります。  同率5位-1「回っているお寿司は、自分でより大きいものや見た目のいいお寿司を選べる」は、40代(27.1%)・50代(21.7%)が高く、20代(17.0%)が最低。同率5位-2「注文できないお寿司が流れていることがある」は、60代(23.8%)・50代(23.3%)が高く、30代(13.9%)が最低。同率5位-3「リアルで回っている方が選びやすい」は、60代(28.6%)・50代(26.7%)が高く、30代(13.9%)が最低となっています。  8位「子どもが喜ぶ」は、40代(30.5%)・30代(25.0%)が高く、50代(8.3%)が最低です。9位「リアルで回っている方がおいしそうに見える」は、60代(23.8%)、50代(18.3%)が高く、20代(11.3%)が最低です。10位「注文するのが面倒」は、男性(20.8%)の方が女性(8.3%)の倍以上高くなっています。年代別では20代(17.0%)と60代(23.8%)が高く、30代(8.3%)が最低となっています。  これらの結果から、20代はエンタメ性、30代・40代・50代は新たなメニューとの出会いや比較検討し選べること、60代は選びやすさや限定メニューなどをリアル回転寿司店の魅力だと考えているようです[図2-3]。  また、女性は男性と比べて「発見・体験」などによる「楽しさ」を、男性は女性と比べ限られた時間で食事ができる「合理性」や注文しなくても良い「利便性や効率性」をリアル回転寿司に求めている傾向が見られました。 [図2-2]性年代別男女差 男女差5.0未満の差分は「≒」で表記しています  次に、リアル回転寿司のお店を利用したい理由の上位10項目について、性年代別の傾向について、さらに詳しく紹介します[図2-3]。 1位「自分が好きなネタ以外のお寿司にも出会える」は、30代以外は全て女性の方がスコアが高く、50代では男性(33.3%)と女性(66.7%)とで30ポイント以上の男女差があります。 男性に比べ女性の方が新しいお寿司との出会いを楽しんでいるようです。 2位「お寿司が回っていると楽しい」は、若い世代の男女差はあまりないのに対し、50代・60代は男女差が生じ、60代では男性(10.0%)に対し女性(31.8%)と20ポイント以上の差があります。 若い世代や熟年女性はお寿司が回ることを楽しんでいますが、熟年男性はお寿司が回ること自体はあまり気にしていないようです。 3位「回転レーンから選び取るのが楽しい」は、30代は男性が高いものの、他の世代は女性の方が高くなっています。女性の方が回転レーンからお寿司を選び取るのを楽しんでいるようです。 4位「回っているお寿司を取ると短時間で食事を済ませられる」は、若い世代は男女差が少ないのに対し、50代・60代は男性のスコアが高く、50代では男性(36.4%)、女性(7.4%)と29.0ポイントの差が生じています。 熟年男性は短時間で食事を済ませたいときにリアル回転寿司を利用するのに対し、女性は短時間での食事自体をあまり好まないのかもしれません。 同率5位-1「回っているお寿司は、自分でより大きいものや見た目のいいお寿司を選べる」は、20代は女性、30代・40代は男性、60代は女性の方が高くなっています。 同率5位-2「注文できないお寿司が流れていることがある」は、20代と60代で男女差が大きく、20代は男性(12.5%):女性(23.8%)と女性の方が11.3ポイント、60代は男性(20.0%):女性(36.4%)と女性の方が16.4ポイント高くなっています。 同率5位-3「リアルで回っている方が選びやすい」は、40代は女性が高く(男性11.1%:女性28.1%)、50代は男性が高くなっています(男性30.3%:女性14.8%)。 8位「子どもが喜ぶ」は、30代は女性(男性16.7%:女性33.3%)、40代は男性(男性40.7%:女性21.9%)が高くなっています。50代以降は女性の方が高いものの、スコアは低めです。子どもの成長に合わせて変化するようです。 9位「リアルで回っている方がおいしそうに見える」は、30代(男性27.8%:女性5.6%)は男性が高く、60代は女性(男性15.0%:女性31.8%)が高くなっています。 同率5位-3で「リアルで回っている方が選びやすい」と答えた割合の高い50代男性は、約2割が「リアルで回っているとおいしそうに見える」(21.2%)と答えています。 10位「注文するのが面倒」は、全ての年代で男性の方が高くなっています。食事のオーダーさえも面倒なとき、リアル回転寿司は面倒くさがりの男性には欠かせない、一番重宝する食スタイルとなっているようです。 [図2-3]回転レーンでお寿司が流れる回転寿司のお店を利用したい理由TOP10 性別・年代別ランキング 回転レーンでお寿司が流れる回転寿司を選んだ理由は?(複数回答) 対象:図1で「回転レーンでお寿司が流れる回転寿司のお店を利用したい」と答えた人(n=250) 内野先生の解説 回転レーンのある回転寿司店は食の冒険!ドーパミンを出してストレス解消 お寿司が回っている回転寿司を選ぶ理由の1位回答は、「自分が好きなネタ以外のお寿司にも出会えるから」の44.8%でした。この理由は、次から次へと出てくる新しいネタに遭遇する、それを取って食べるという冒険心が満たされ、食べておいしければチャレンジに成功したという達成感を味わえるからでしょう。40代・50代になるとホルモンバランスが変わり、尖っていた部分がなくなります。 すると、「今までの自分とはちょっと違ったものを試そう」という、気持ちがゆるくなります。「自分が好きなネタ以外のお寿司にも出会えるから」で回答率が高かったのは40代55.9%、50代48.3%でした。仕事や家庭、日常生活でややストレスを感じる世代でもあるため、食の冒険によりドーパミンを出してストレスを解消したいという気持ちを持っていると考えられます。また、「子どもが喜ぶから」と答えたのは40代30.5%、30代25.0%でした。子どもがいる世代は「子どもを楽しませたい」「子どもと一緒にエンタメ感を味わいたい」という気持ちが強いからでしょう。脳の報酬回路が発動する条件も、その方のライフステージの状況により変化します。 ■「衛生面」や「鮮度」が気になるから、回転レーンで流れない回転寿司店を利用したい  一方、回転レーンでお寿司が流れていない回転寿司のお店を利用したいと答えた214人に理由を聞くと、「迷惑行為をされづらく衛生的」が1位で、衛生面に対する不安から回転レーンにお寿司が流れない回転寿司を選んでいます[図3-1]。 [図3-1]回転レーンでお寿司が流れない回転寿司のお店を利用したい理由 Q.回転レーンでお寿司が流れていない回転寿司店を選んだ理由は?(複数回答) 対象:図1で「回転レーンにお寿司が流れていない回転寿司の店を利用したい」と答えた人(n=214) 上位5項目について、性別および年代別に見たのが[図3-2]です。 1位の「迷惑行為をされずらく衛生的」は、年代別では50代(61.7%)がトップで、最も低い20代(28.6%)の2倍以上となりました。 [図3-2]回転レーンでお寿司が流れない回転寿司のお店を利用したい理由 Q.回転レーンでお寿司が流れていない回転寿司店を選んだ理由は?(複数回答) 対象:図1で「回転レーンにお寿司が流れていない回転寿司の店を利用したい」と答えた人(n=214) 1位の「迷惑行為をされづらく衛生的」は、50代男性(68.4%)、次いで30代女性(59.1%)となり、20代は男女共に最下位です。 2位の「回っているものは古く、注文すれば新鮮なお寿司を食べられる」は、年代では60代(57.1%)、50代(44.7%)が高く、性年代別でも60代男女(男性62.5%、女性52.0%)が高く、最も低い20代男性(10.0%)と比べると6倍以上の差があります。 3位の「自分が好きなネタしか食べないから」は、年代別では60代(46.9%)がトップ、性年代別でも60代男女(男性45.8%、女性48.0%)がトップで、最も少ないのは20代男性(20.0%)でした。 4位「タッチパネルの方が選びやすいから」は、年代別では40代(41.7%)がトップで、性年代別では40代男性(48.0%)、60代男性(37.5%)、50代男性(36.8%)と続き、最下位は20代男性(10.0%)でした。 5位の「回ってくるのを待つ必要がなく、短時間で食事を済ませられるから」は、年代別では40代(33.3%)がトップで、性年代別では40代男性(48.0%)、20代男性(40.0%)が高く、最下位は50代男性(10.5%)でした。 [図3-3]性年代別男女差 男女差5.0未満の差分は「≒」で表記しています 【ご参考】くら寿司は「二刀流回転寿司」と抗菌寿司カバー「鮮度くん」で、さまざまなニーズに対応 くら寿司は通常の「回転レーン」でお寿司を流すのに加えて、全店導入済みの注文式の「オーダーレーン」でも、お寿司をオーダーできる「二刀流回転寿司」です。 また、2011年11月から、空気中のホコリやさまざまなウイルスから寿司を守る抗菌寿司カバー「鮮度くん」を全店で導入開始。 2021年に全店導入が完了している、回転レーン上で取られたすし皿を自動的にカウントする「AIカメラ」を活用し、回転レーンを流れる「抗菌寿司カバー」の不審な開閉を検知できる機能を拡張した、「新AIカメラシステム」を2023年3月より導入開始。2023年内に、全店にて運用を行っています。 これらのさまざまなニーズに対応するシステムにより、「リアル回転寿司」をご希望のお客さまも、それ以外の皆様にも、安心してお楽しみいただけます。 今後もくら寿司は安全・安心を確保する試みを、他社に先駆けて、いち早く取り組んでまいります。 ■回転レーンから取りたくなる時ランキング 注目は、「裏メニューが回っている時」が4人に1人  回転レーンにお寿司が流れている回転寿司のお店を利用したいと答えた250人に、どんな時にメニューやネタを取りたくなるかと聞きました。すると、「おいしそうなお寿司が回っている時」(50.8%)、「自分が普段から好きなネタが回ってきた時」(35.6%)に次いで、4人に1人は「タッチパネルのメニューにないネタが回っている時」(24.8%)と答え、裏メニューが回ることも回転寿司の魅力となっています[図4-1]。 [図4-1]回転レーンでお寿司が流れる回転寿司のお店でメニューを取りたくなる時 Q.どんな時、どんなメニューが回っている時に取りたくなるか?(複数回答) 対象:図1で「回転レーンにお寿司が流れている回転寿司の店を利用したい」と答えた人(n=250) 上位6項目について、年代別および性年代別に見たのが[図4-2]です。 全年代で、1位「おいしそうなお寿司が回っている時」のスコアが高く、見た目で思わずお寿司を取ってしまうことが多いようです。2位の「自分が普段から好きなネタが回ってきた時」は、40代以上からスコアが高くなることが特徴的です。 [図4-2]回転レーンで流れる回転寿司のお店でメニューを取りたくなる時(男女・年代別) Q.どんな時、どんなメニューが回っている時に取りたくなるか?(複数回答) 対象:図1で「回転レーンにお寿司が流れている回転寿司の店を利用したい」と答えた人(n=250) [図4-3]性年代別男女差 男女差5.0未満の差分は「≒」で表記しています  上位にランクインした理由について、1位 「おいしそうなお寿司が回っている時」は、年代別では60代(57.1%)がトップで、最下位の20代(37.7%)の1.5倍以上と大きく差が開いています。性年代別で高いのは50代女性(66.7%)、次いで60代女性(63.6%)となり、20代は男女(男性37.5%、女性38.1%)共に最下位です。 2位の「自分が普段から好きなネタが回ってきた時」は、年代別では60代(50.0%)がトップで、最下位の20代(18.9%)と約2.5倍の差。性年代別では、60代男性(60.0%)がトップで、次いで50代女性(48.1%)と続き、最も低い20代男性(15.6%)と60代男性を比べると約4倍もの差があります。 3位「タッチパネルのメニューに無いネタが回っている時」は年代別では50代(31.7%)がトップで、最下位は30代(16.7%)。性年代別は50代女性(37.0%)がトップで、最も少ないのは20代男性(15.6%)でした。 4位「タッチパネルで注文しても時間がかかる時」は年代別ではほとんど差がないものの、性年代別ではトップが60代男性(35.0%)、次いで30代男性(33.3%)で、最下位の30代女性(5.6%)とトップ2との間に約6倍の差があります。 5位「キャンペーンをやっている時」は、年代別のトップは60代(28.6%)、最下位は20代(11.3%)。性年代別では、トップが60代女性(31.8%)、次いで30代女性(27.8%)となり、最下位の20代男性(6.3%)とトップの間に、約5倍の差があります。 6位「お腹が空いて我慢できない時」は、年代別では50代(21.7%)が高く、性年代別でも50代男性(27.3%)がトップでした。一方、30代女性は5.6%と大きな差が開く結果となりました。 内野先生の解説 回転寿司は「ウインドーショッピング型」、オーダー式の寿司店は「ネットショッピング型」 回転レーンに乗ってお寿司が回ってくる回転寿司店は、偶然の出会いから好みのものをピックアップする「ウインドーショッピング型」です。次から次と好きな作品が見られる上、「この作家はこんな絵も描いていたのか」という発見がある博物館や美術館、さまざまなトピックの中から興味のあるものを選ぶテレビや新聞に例えることもできます。お腹の空き具合や自分の気分次第で選択できるという楽しさがあります。一方、タッチパネルなどで注文する寿司店は、目的のものを自発的に見つけようとする「ネットショッピング型」「動画配信サービス型」と言えます。 ■回転レーンでお寿司が流れている回転寿司に、行きたい相手は「家族」「友人」、「一人」でも! 全員に、回転レーンでお寿司が流れている回転寿司に一緒に行くとしたら、誰と行きたいか聞きました。すると、「家族」と答えた人が最も多く70.0%、次いで「友人」(26.2%)、「一人」(21.1%)の順となりました。 回転レーンでお寿司が流れている回転寿司は、家族で楽しむ外食イベントとして利用されることが最も多いものの、一人でも楽しめる場所としても認識されているようです。 ちなみに、「上司」「部下」と回転寿司に行きたいと答えた人はともにわずか1.1%という結果となりました[図5]。 [図5]回転レーンでお寿司が流れている回転寿司に一緒に行きたい相手 回転レーンにお寿司が流れている回転寿司に行くとしたら一緒に行きたい相手は? (複数回答) 対象:全員(n=474) ■回転レーンでお寿司が流れている回転寿司に一緒に行きたい理由は「リラックス」&「リーズナブル」 図5で回転レーンにお寿司が流れている回転寿司に誰かと一緒に行きたいと答えた445人に、一緒に行きたい理由を聞きました。すると、「気を遣わなくていいから」(48.1%)、「リーズナブルでおいしいから」(40.2%)、「好き嫌いがあっても、いろんなメニューが楽しめるから」(32.4%)が上位に挙げられました。回転レーンにお寿司が流れる回転寿司は、親しい人たちと一緒に気を遣わずリラックスして、いろいろなメニューをリーズナブルに楽しめる場、として認識されているようです[図6]。 [図6]回転レーンでお寿司が流れている回転寿司のお店に誰かと行きたい理由 回っている回転寿司に誰かと一緒に行きたい理由は?(複数回答) 対象:図5で「回転寿司に行きたくない」と答えた人以外(n=445) 内野先生の解説 食の目的以外では「気を遣わない相手と、関係を密にできる」効果がある ライフステージの変化が、「脳が幸せと感じる」条件にも影響を与える 回っている回転寿司に行くとしたら、誰と一緒に行きたいか、の1位回答は「家族」(70.0%)でした。その人と一緒に、回っている回転寿司に行きたいと思う理由は?の設問では、1位が48.1%で「気を遣わなくていいから」でした。「食べる」行為を誰かと共有することは、人同士の距離を縮める効果があります。緊張する場では相手となかなか打ち解けられないということがありますが、回転寿司店では肩ひじを張らずに過ごせるため、人間関係を密にする効果が高いと思われます。「誰か」と食の時間を共有することにより、脳の報酬回路が発動して幸せを感じるのは全世代で共通です。 <「20代〜60代男女に聞く、回転寿司調査」 調査概要> 調査方法:インターネット調査 調査対象:全国の20代〜60代の男女474人(人口構成比で割り付け) 調査期間:2023年10月 構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。 専門家のご意見 お寿司が回ることがなぜ魅力的に感じるのか、脳神経内科医師の内野勝行さんにお話をうかがいました。 回転レーンのある回転寿司店は、入店から退店までが「脳トレ」になる  店舗で空席の案内を待っている時は「今日は何を食べようかな」と考えます。昔の記憶をたぐり寄せて好きだった食べ物を思い出したり、今日のおすすめは何かなと想像したりする時は、脳の一番内側の海馬や扁桃体、つまり思考をつかさどる部分を使っています。50代・60代は食の経験が豊富なため、記憶の量が多いと言えます。思い出や経験を引き出す時に使う扁桃体は、シニア世代の方が働きやすいですね。逆に20代は、この記憶経路を使わずに直感的に動こうとします。お腹が空いた状態で回転レーンを眺め、「どれにしようか」「さあ、食べるぞ」と考えている時には、狩猟本能が刺激されてアドレナリンがたくさん放出されます。また、アドレナリンは、ピンチを感じた時に出やすいホルモンです。お寿司が誰かに取られないかとずっと見続けていると、脳内の海馬にある「場所細胞」が働きます。「場所細胞」は、何かのモノが特定の場所に滞在する時にのみ働く細胞です。お寿司を食べている時や満腹になった時には、ドーパミンがたくさん出て快感や多幸感を得ます。食べ終わってからは、家族やパートナーと一緒にいる場で幸せを感じた安心感からオキシトシンが放出されます。オキシトシンは、お母さんが赤ちゃんに授乳する時や、好きな人とハグをした時にでるホルモンです。このように回転レーンのある回転寿司店には入店から滞在、退店まで、脳を活性化させる仕掛けがあると言ってよいでしょう。 男性が「合理性・保守性」、女性が「発見・体験」を求める理由は、脳のつくりの違いにある お寿司が回っている回転寿司を選ぶ理由で「注文するのが面倒だから」は、全世代で男性の回答が上回りました。お寿司が回っている回転寿司を選ぶ理由では、男性が「合理性」「利便性や効率性」、女性は「発見・体験」を求めているという結果となりました。その理由は、男性は「食べられればどれも同じ」と考え、実(じつ)を求める傾向があるからです。男性は、目的へは一直線で向かいます。「あっちに行こうか、それとも違う方向に行ったらどうなるだろう、ここからあちらを経由したらどうかな」と、あれこれ考えることをしない傾向があります。仕事なら仕事、食べるなら食べるという一つの目的を果たせば満足感を得られます。また、男性は同じお店に通ったり、これだと決めたものを食べたりすることに安心感をおぼえます。 女性の脳は「マルチタスク脳」、味覚だけでなく見た目や雰囲気にもこだわり、食の楽しみ方も多様で冒険的 一方で女性は、男性よりも社会性、チャレンジ精神、冒険心を多くもっています。女性はさまざまなジャンルの食を楽しむことを好みます。また、「目でも楽しみたい、雰囲気も大切にしたい」と考えています。 この性差は、女性はなにかを考えている時、左脳と右脳のあいだでキャッチボールをしているからです。左脳はいわゆる記憶や単純記憶、右脳はひらめきです。左右の脳をつないでいるのは、大脳の内側にある脳梁(のうりょう)という部分なのですが、男性よりも女性のほうがボテッと大きいのです。そのため、女性は二つ三つのことを同時に考えることができる「マルチタスク脳」をもっていると言えます。頭の中のネットワークをフルで使うというイメージですね。脳のいろんな部分を活性化させることで幸福感という報酬を得ています。「食べる」行為だけではなく、発見や冒険などが付随していることに満足するため、女性は回転寿司店のさまざまなエンタメ性を楽しいと感じていると考えられます。 内野 勝行(うちの・かつゆき)さん 帝京大学医学部医学科卒業。同大学医学部附属病院神経内科に勤務。 2014年「金町脳神経内科」を開院。2018年医療法人社団 天照会設立、理事長に就任。 金町駅前脳神経内科 https://www.knoc.jp

全文表示

ソース:https://www.kurasushi.co.jp/author/005629.html

無添くら寿司の動画をもっと見る
無添くら寿司にコメントする(匿名◎)

「「無添加の新メニュー登場!無添くら寿司がさらに進化」」への1件のフィードバック

  1. 面白い調査結果ですね。世代や性別によって回転寿司へのニーズが異なることが分かるのは興味深いです。特に20代の方々がリアル回転寿司を好む傾向があるという結果は意外でした。食事だけでなく、エンタメ要素も求められているようですね。